その1. |
米沢牛とは、肉牛の種類は黒毛和種とし、置賜 (おきたま) 管内3市5町 (米沢市、南陽市、長井市、高畠町、川西町、飯豊町、白鷹町、小国町) の畜産農家で12ヶ月以上肥育され、技肉に証明印が押印された外観及び肉質・脂肪が優れているものをいいます。
山形牛とは、「山形県内において12ヵ月以上肥育した黒毛和種」で、肉質等級が「4」以上(県内産和牛A−3等級も準ずる)となっています。
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その2. |
米沢牛のおいしい理由
米沢牛の特長は、きめ細かい霜降りと脂の質の良さ。
上質の脂は、うまみ、香りがあり溶け出す温度が低く、とろけるような食感をつくりあげます。
吾妻連峰、飯豊連峰、朝日連峰の高い山々に囲まれた米沢盆地。
寒暖の差が厳しい盆地特有の気候と、最上川源流域の肥沃な土地は豊かな実りをもたらし、米沢牛に必要な大豆、麦、トウモロコシ等の良質の飼料とわらができます。
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その3. |
肥育環境
牛というのは本当に敏感で繊細な動物です。育つ環境や餌によって肉質が全然違ってきます。
米沢牛の肥育農家はたいてい目が届く40頭前後の牛を育てています。
五代前までさかのぼる血統書付の、生後10ヶ月の仔牛を2年間肥育するわけですが、いい米沢牛が育つのに、血統5割、餌3割、管理2割といわれています。
寝床をきれいに整え、ブラッシングをし、手間ひまのかかるものですが、餌には特に気を使います。
牛一頭に田10アール分のわらが必要で、稲はくい掛けや天日干しをし、足りない分は近所の農家から分けてもらいます。
他に大麦、大豆、トウモロコシ、フスマなど国産の質の良いものを求め、体調に合わせた配合をして食べさせます。
各農家でブレンドはちがいますが、皆、1頭1頭の健康を第一に考え、より良い肉質を作るため厳選した餌を食べさせています。
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その4. |
米沢牛の歴史
明治4年、上杉鷹山公が創設した藩校「興譲館」に招かれていた英国人教師チャールズ・ヘンリー・ダラス氏は、滞在中に米沢牛を食し、そのおいしさに大変感激しました。
任期を終え横浜に戻るとき、牛を1頭連れて帰ります。
その牛を横浜の仲間にご馳走したところ、その旨さに驚き、たちまち評判になったといいます。
以来、米沢牛は100有余年の歴史を誇るブランド牛として愛されてきました。
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その4. |
米沢牛銘柄推進協議会
商標登録 第1457084号
高い品質を維持する流通管理がなされ、まちがいないブランド牛として「米沢牛」は愛され続けています。
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出典 : 米沢牛のれん会 米沢牛銘柄推進協議会 |