その1. |
「神戸ビーフ」は、兵庫県内で生産される優れた但馬牛をもと牛として、県内の熟練した農家が高度な肥育技術を駆使してつくりだした最高牛肉です。
牛肉の良し悪しは素牛できまると言われています。
神戸ビーフの素牛である但馬牛は、約1200年も昔から兵庫県北部の但馬地方の山あいで澄みきった空気、清らかな清流、豊富な山野草など恵まれた自然環境にはぐくまれながら、長い歳月をかけ、多くの人々の努力により、改良に改良を重ねられました。
その結果、抜群の肉質を有する肉用牛としてつくりだされたものです。
|
その2. |
「神戸ビーフ」は「但馬牛」から
「神戸ビーフ」の味は、もと牛の資質によってきまります。
その点、優れた資質を誇る「但馬牛」にまさるものはありません。
「但馬牛」は、筋せんいが細く、こまやかな「サシ」が入りやすいのです。
そこで「神戸ビーフ」のみならず、特選肉はほとんど「但馬牛」なのです。
|
その3. |
「神戸ビーフ」の由来 慶応3年12月7日(1868年1月1日)、神戸がわが国はじめての貿易港として開港の式があげられました。
当時、外国人が神戸で牛肉を食べ、その味のよさを知られて以来「神戸ビーフ」として重宝がられ、その名は国際的なものとなり、日本に来る楽しみは「風光明眉な土地を観ることと、神戸ビーフを食うことである。」といわれたそうです。
また、明治末期の農商務省の調査では「現今肉牛として名のあるもの」として、「神戸牛」の名がみえます。
|
その4. |
「神戸ビーフ」は、選びぬいたもと牛を、栄養のある飼料と、細心の心くばりで育てあげ、つくりだされたものです。
「神戸ビーフ」は、脂肪が筋肉の中にこまかく入り、これが鮮紅色の筋せんいと交雑してクッキリ鮮やかな「サシ」となります。これが「霜降り肉」です。
「霜降り肉」は、熱を加えると「サシ」が溶けてその回りの筋肉をときほぐし、柔らかく、舌ざわりをよくします。筋肉のもつ味と、脂肪の香りが微妙にとけあい特有のまろやかさをかもしだします。
|
その5. |
「神戸肉流通推進協議会」
神戸ビーフは世界的にあまりにも有名ですが、その定義が明確にされておらず、また、流通はほとんどが阪神間に限局されていることから、生産者、食肉流通業界及び消費者から神戸ビーフを名実ともに世界一にしようという機運が高まりました。
昭和58年9月に兵庫県協賛のもとに、生産から流通、消費にかかわる関係団体が一体となり、「神戸肉流通推進協議会」設立に至りました。
この協議会は、神戸ビーフの生産者、食肉販売店及びレストランを指定登録し、また神戸ビーフ品質保証を行うなど神戸ビーフブランドの充実強化を図り、良質牛肉の安定供給による消費者の食生活向上と但馬牛の生産振興を促進することを目的としています。
|
出典 : ひょうごのちくさん広場 |