その1. |
松阪牛とは、三重県内22市町村 (松阪市、津市、久居市、伊勢市、一志町、白山町、嬉野町、香良洲町、三雲町、飯南町、飯高町、明和町、多気町、大台町、大宮町、度会町、小俣町、玉城町、美杉村、勢和村、宮川村、御薗村) で肥育される黒毛和種、未経産雌の牛のことです。
特に飯南郡から松阪に流れる櫛田川地域は、肥育の盛んな地域です。
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肥育対象牛
対象地域で肥育された、黒毛和種の未経産雌牛であって、個体証明書を有し、照合が可能な牛が対象となります。
松阪牛は但馬地方(兵庫県)より、生後7ヶ月から8ヶ月ほどの選び抜いた子牛を、約3年間、農家の手で一頭一頭手塩にかけて育てます。
この肥育の中でも、角の形を整える工夫をしたりマッサージや放牧など、他ではみられない方法をとっています。
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その2. |
おいしい理由
霜降りがきめ細かく綺麗に入っていることはもちろん、肉質が柔らかく、霜降りの脂肪分に甘味のある風味が特徴で、長期肥育のなかで厳選された飼料による行き届いた管理があってこそ生まれる肉の芸術品です。
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その3. |
ビール
出荷する6ヶ月〜8ヶ月前になると肥育末期の食い止まりを防止するためビールを与え食欲増進を図ります。
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その4. |
マッサージ
また、牛の血行を良くし皮下脂肪をまんべんなく付けるためにマッサージは大切な作業です。
また、毛並みをよくするために焼酎でのマッサージも行われています。
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その5. |
松阪牛発祥地
飯南郡飯南町深野地区には「松阪牛発祥地」の石碑が建っています。
この地域はかつて、農家のほとんどが農作業の為に牛を飼っており、車が運転できる道がふもとから上になかったため、自動車の代わりとして牛が重い荷車を引いて細い道を登っていました。
石碑からは松阪牛の歴史を支えてきた自負がうかがえます。
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その6. |
松阪牛の歴史
昭和30年代、農家は牛を農耕用(役牛)として利用していました。松阪地方では、古来より役牛として優秀な但馬(兵庫県)生まれで、紀州(和歌山県)で1年を過ごした雌牛を好んで購入したといわれています。
牛は農耕用として3〜4年が過ぎると次第に太り、「太牛」と呼ばれるものに仕上がり、肉牛として売り出されていました。
その後、農家や関係者の努力により、松阪地方の牛は次第に名を高めていきました。
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その7. |
松阪牛共進会
毎年11月下旬、松阪肉牛共進会が開かれています。
昭和24年から始まった共進会は、回を重ねるごとに農家の肥育技術の向上と相まって、立派な肉牛が出品されるようになりました。
この大会では、顔立ち・肉付き・毛並み・角の形などについて審査が行われます。
競り市では、毎年松阪牛は高値で落札されています。
今日、松阪牛の名声は国内は言うに及ばず、遠く海外に広がっています。
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出典 : JA 松坂 三重県松阪食肉公社 |
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